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あたかも普通の恋愛小説
第17章 第一級エロス検定


三人の魔法使いはしばらく沈黙していた。私は意味がわからないのでやがて誰かが動くまで待機。

しびれを切らして動き出したのはBさん。辺りの糸屑を几帳面に拾いながら、拗ねたように投げやりに言葉を紡いだ。


「女は皆、俺らみたいのはゴミか虫けらくらいにしか思ってない。俺らからしたらそいつらがゴミで虫けらだ」

「気持ち悪い、とか変態だ、とか。勝手に距離をとるから。だから俺たちが女を拒絶した」


……なるほど。女の子と疎遠なタイプというより、冷戦状態がマックスなのね。特定の誰かじゃなく、全面的女子と。


「でもお前は俺たちが今まで見てきた女とは違うんだな」


日常の中で出会っていたらどうかわからないけど。一応仕事上の付き合いで、私には彼らの助けが必要で、なおかつ彼らのセンスや技術はすごい。


「えーと。皆さんのことは尊敬出来るので、できたら一緒にいいお仕事が出来たらと……」


内心テンパってるのか、私は出来たら出来たらと繰り返してる気がする。


「し、仕事は協力する。が、条件が…あるんだな」

「条件、?」


「俺、俺のっ!」

「俺たちの作った下着をつけてみてくれ!」


――ん?


「このカワイイ下着ですか?いいですよ?」

「いいのかよっ?!俺たちの前でその…下着姿を」


「んー。見せるくらいならいいですよ?」

「「「いいのっ!?」」」


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