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あたかも普通の恋愛小説
第18章 第二回


正座した三人の魔法使いは私にそのまま土下座をした。


「あの……もういいですから」


あのあと、結局いつまでもイケず、生殺しな時間が続いたせいで私は疲れきっていた。とりあえずシャワー浴びたい。


「つい調子に乗った。悪かった」

「でもおかげでいろいろと勉強になった」

「次の商品のアイデアがたくさんわいたんだな」


まぁね。仕事の役に何かしら立ったのならいいんだけれど。


「アンタが仕事に対して真剣なのはわかった。今回の依頼は精一杯頑張るつもりだ」

「自分を犠牲にしてまで取り組む姿は真似できないんだな」

「謝罪の意味も含めて、仕事で返すわ」


三人はそれぞれ思うところがあったようで、あとは大嶌様の依頼の品が素敵な仕上がりになることを祈るだけ。


「とりあえず、ダビングしたデータ俺のパソコンに飛ばしておいて」

「……高多さん。いい加減訴えますよ」

「俺だって明日からの仕事もっと頑張るし」


ちゃっかり参加している高多さんを軽く睨んで頬を膨らます私に、高多さんはねばる。


「そもそも仕事回してやったのは俺だぞ?もっと感謝しろ」

「今回の仕事がうまくいったら成功報酬で特別にデータの共有を許可します」


下着写真集くらいで手をうたないと、また車に連れ込まれかねない。


「お前さ、下着カタログのモデルやれば?ネット販売とかのページにさ」

「お 断 り し ま す」


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