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あたかも普通の恋愛小説
第3章 にゃんにゃん禁止令


唖然呆然。


私、今までいろんな人に誘われはしたけど、薬を盛られるなんて。どういうこと?


「薬ってあの…麻薬とか、ですか……」


私、逮捕されちゃうのかしら。もはや涙目。


「使われてたのは睡眠薬らしいから大丈夫だとは思うけど。具合悪かったら言って」

「睡、眠、薬……」


無駄に震えちゃった。


「……大丈夫?」


緊張がとけてく。心配そうに見つめられて不謹慎かもしれないけどちょっとドキドキ。あれ、これって胸キュンかも。胸キュンかな。まだちょっと薬が残って頭が変なの?

なんか無性に抱き締められたい。キスをされたい。

あれれ。


だいたいシャワー浴びてしっとり濡れてるとか地味に色っぽい。反則。そう、きっとそのせい。

だいたいこのひとは草食男子。肉食男子とは違うの。


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