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あたかも普通の恋愛小説
第2章 不名誉な肩書き
「今月に入って何人目?」
友人の梨花子がジト目で私を捕らえながら低い唸り声で問う。
タジタジとしながら、肩をすくめる私の声は自然と小さくなる。
「ろ……六人目、デス」
遠慮のない盛大なため息。梨花子のそれは私の前髪を揺らした。
「アンタねえ。自分の歳も考えなさいよ?いつまでそんな遊び歩いてるつもりよ、いい加減ちゃんとしなさい!」
目を吊り上げて説教する梨花子の前で私はますますどんどん小さくなる想いだ。
「私は、別に、遊んでるつもりは……」
「じゃあハッキリ言う。遊ばれてる!アンタは誰とでもすぐホイホイ寝るから、遊ばれるの!」
ハッキリ言い過ぎです。