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あたかも普通の恋愛小説
第2章 不名誉な肩書き
実は私、ちゃんとした恋愛をしたことがない。何をもってしてちゃんとした恋愛かはさておき。合コンとかでチヤホヤとアプローチしてくる相手を拒まないから、その日のうちにベッドインなんて日常茶飯事。それきり連絡をくれない相手もたくさんいるし、付き合ってみても実は二股かけられてたとか、次の彼女が出来たからとかでスピード破局。一人の相手と長く付き合ったことがない。ていうか体のお付き合いしかしたことがない。
好きっていう感情を抱く間もなく抱かれて。そしてすぐにフラレるの繰り返し。
周りの友人たちはどんどん結婚なんてゴールインしてく中、未だスタート地点をウロウロ。私って何だろう。
「どうすれば長く付き合えるのよ?」
「アンタ、可愛いのにねぇ。オトコを見る目がない」
「だって。付き合ってみなきゃどんなひとかなんてわからないでしょ?」
拗ねた私に梨花子は口を酸っぱくした。
「わからないうちから寝ちゃったら駄目!このひとなら大丈夫!っていう相手にしか許しちゃ駄目なの」