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斉藤太一です
第13章 再会と約束
「もし、もし・・」




やっぱり
しずくは
電話になると
少し様子が変わるみたいで

他人行儀だ




「もしもし
しずくちゃんかな?」




「そう!」




「お風呂に入ってたんだね」





「うん!」





「もう・・眠る時間かな?」





「う~ん・・・」




「今日は疲れただろうから
早く寝た方がいいかもしれないよ?」





「はい。

明日ね

おばぁちゃんのところだから
行っていい?」





「あ・・しずくちゃん
ごめんね

明日は木曜日だよね

クリーニング屋は
木曜日おやすみなんだ・・」





「ママ、おやすみだって・・・


うん、わかった」




かすみに
話す声もすべて僕に聞こえてしまう


そんな子供らしい所が

微笑ましく
愛おしい




「また・・

違う日に
会えるからね」




「・・うん

はい・・ママ」




しずくは
ちょっと
がっかりしていたけど

かすみと
すぐ代わる約束をしていたのか

わりと
あっさりと
電話をかすみに渡したようだった





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