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第14章 変わらない僕・変わらない君

それから
僕は


しずくが
初めて
僕の店に来たときの
話しをした





しずくが
急いでいる時や
焦っている時は

その場で
賭け足をすることを
話すと


かすみは


クスクスと
笑っていた






しずくが



斉藤太一さんですか？


と、聞いた時の話を
した時は



コーヒーカップを
両手で
握りしめていた







僕が

おとーさんだと
判明するまで

絶対に
名前を言わなかったことを
話して



「しずくは

利口な子だね」



と言うと




かすみは



「ありがとう・・」



と、呟いた









そして






僕は


眼鏡をかけた










君が

見たい






君の

わずかな
表情の動きまでも




見逃したくない








なるべく


愛おしい気持ちを
抑えるから




どうか



かすみに
僕の心が
見えませんように・・・




だって



僕は聞いていないから



君に
恋人が
いるかどうか。





だって
怖いんだよ




この

夢のような
君との時間を



止めたくないんだ