この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
斉藤太一です
第14章 変わらない僕・変わらない君



アパートに着いてしまい



階段を上がろうとすると




隣に並ぶかすみが

ちらっと

僕を見た




先にあがるよう

かすみを促すと




かすみの唇に

ぎゅっと

チカラが入った





「どうしたの?」




「…笑わない?」




「笑わないよ」





「先にどうぞ
なんて
優しくしてもらうのも

傘をさしてもらうのも…


久しぶりなの



斉藤さん
優しすぎるよ…」





それだけ言うと

かすみは

階段を上りだし

僕は

急いで

かすみに傘をさしかけた




もちろん




僕は

びしょ濡れに

なっていた









優しくしては…




いけないんだろうか…。








部屋に入り



かすみは

コーヒーカップを

あの頃のように

洗いはじめ




「斉藤さん

着替えた方がいいよ」




と、流しに

目を落としたまま

かすみが言った






「そうだね」




そう言って

僕は風呂場に行き



ドアを閉めて

Tシャツを脱いだ







鏡には




髪まで

濡れて





なんだか

冴えない




僕が

うつっていた
/388ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ