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Deep Emotion
第7章 side 陽
JRも私鉄も地下鉄も新幹線も停車駅になる大きな駅の構内は、夜でも混雑が激しい。

「ねえ、陽。このあとどうする?最近、大学でしか会えなかったし、もうちょっと一緒にいたいな…」

ぎゅ、っと彼女が繋いでいた手を握る力を強めた。

「彩花(あやか)…」

「ウチ、親が海外旅行中だし…。明日はウチから大学行けばいいでしょ?」

彩花が上目遣いで俺を見つめてくる。つまり、そういう誘いだ。別に断る理由はない。

いいよ。そう言おうとした時、視線を感じて顔を上げた。



…澪、だ。
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