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隠匿の令嬢
第21章 その世界、色鮮やかに


「みんな、おはよう。さぁ、起きて」


 アリエッタの明るい声にもぞもぞと起き出す子供たち。目覚めのよい子は「おはよう、シスター」と元気に挨拶を返してくれるが、悪い子は質素な寝台でぼうっとしていたり、上掛にくるまって起きようとしない子もいる。


 そういった子供を起こすのは、年長の子の役目だ。


 アリエッタはひとりで着替えをまだ出来ない幼い子の着替えを手伝い、みんなが揃ったところで再び礼拝堂へと行く。


 ここコンスタンティン女子修道院では食事の前の朝晩の礼拝が日課だ。


 幼子に挟まれ、アリエッタはまた眼を閉じる。


 神父の祈りの声が響く。それに混じって礼拝に集中出来ない幼い子の声や動く気配がしてくる。


 だが修道女たちは窘めるでもなく、礼拝を捧げ続ける。


 ここでは子供たちにも従事する修道女たちにも寛大だと、この半年で学んだ。






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