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隠匿の令嬢
第21章 その世界、色鮮やかに




「確かにまだ明るいな。時間はまだまだありそうだ」


 至極愉しげに言うレオは、アリエッタの制止も聞かずぐりぐりと切っ先を押し付ける。


「ひぁっ!」


 それだけで軽く達してしまい、アリエッタは矯声を上げる。


「ほら、アリエッタも足りてないんだろ」


「やだ……違うの……。お願いだから……少しだけでいいから休ませてほしいの」


「こんなに絡みついておいてなにを……っ」


「ああぁぁ……っ」


 ぐちゅりと卑猥な音を立てて強く抉られる。


 いやいやと首を振っていたアリエッタも、いつしか快感に呑まれ。身も世もなく、甘く喘ぎ続けた。





 どこの誰とも知らない邸でアリエッタはレオの腕に閉じ込められ。果ては時間の感覚が無くなってしまうほど甘い時を過ごし。


 意識を失い、目覚めては求め求められ。


 部屋は2人の吐息とアリエッタの喘ぎ、それから幸福が満ちていた。






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