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-S Night-
第4章 3
一度しか見たことがなくてもはっきりわかった

百合ちゃんだ


脳がそうはっきり認識していた



「あのわかりますか?」


覚えてるわけもないのに口が開いていた



「えっ?」とした顔をしていたものの


「あっ!前ここで会ったよね?佐々木くんと飲みに来てた子だよね」



「そうです!!」


ニコッと微笑む

覚えててくれた

俺の事を覚えててくれた


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