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第16章 香港の甘い夜

手をつないだまま夜景に見とれる

きれいな夜景にジョンとの距離も近づく


ほんとにキレイ。

香港にいる友達ね、
ここでプロポーズされたんだって。
旦那さんと初めてキスしたのもここみたいで

いいよねぇ。

うっとりする


じゃあ僕とキスしてみます？

え・・・？

ジョンのほうを向く
ジョンはまだ景色を見ている

景色もきれいだけど
僕にはユイさんのほうが
キレイですよ。

こっちを向いて見つめられた
ストレートに言われ
顔が赤くなるのが分かる

ジョンの顔が近づいてくる
私はこの夜景のせいにして
目を閉じた


背中に手をまわされ
優しく唇が重ねられる

すごく優しいキスで
唇が離れると恥ずかしくなってうつむいた

あー、ユイさんってなんでこんなに可愛いの！！！

いきなり抱き締められてびっくりする


ごめんなさい、思わず。

すぐに離れるジョン

私は手を握った

いやじゃなかったから
謝らないで。
それに、周りの人も
ほとんどキスしてる。


・・・もう一回、して。


熱く見つめて
目を閉じた
ドキドキする


今度はさっきより少し強く唇を重ねられた
そして控え目に舌が入ってきた
とけそうな甘いキスで
ジョンの背中に手をまわした

すこし長くキスをして
少しの間見つめあう


そしてお互い照れ笑いをした


食事、行きましょうか。


照れ隠しのようにジョンが言った

レストランに向かう時にはもう腕を組んでいた