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浮気断定社
第10章 依頼人 高橋 美樹
美樹の目がキラリと光った。

「そう...」

「いや、それが少し状況が変わってな。
 来年から彼女を海外勤務にさせる予定なんだ。
 彼女は英語もできるし仕事も早いと評判でな。
 わが社としてもそんな有能な社員を放っておくわけにはいかない」

常務は慌てて言葉を繰り出した。

「ふーん」

美樹は煙を吐きなから常務を冷ややかな目で見つめていた。

「心配するな。
 高橋くんとは違う国に行ってもらう予定だから」

「そう」

美樹の表情は変わらない。

「叔父様、もうすぐ定年よね。
 会社の心配よりご自分の身を案じた方がよろしくてよ」

「この会社だって当主のご子息が社長だ」

「妾のね。
 本妻の息子じゃないわ」

「私は当主から直々に頼まれているんだ。
 美樹にそれが分かるわけない」

常務は焦っていた。

美樹は当主のお気に入りで当主の愛人の一人であるのを知っている。
それもあって親族のなかでは末席の美樹の家が特別に目をかけられ、さらには当主から援助も受けているのだ。

美樹は当主に直接話すことができる。

美樹が当主の愛人であることは高橋は知らないはずだ。

ーまさか、俺のせいであの女を当主に差し出せなくなったなどと言われては、俺の寿命もこれまでになってしまう。

常務は奥歯を噛んだ。

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