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鈴ガナル夜
第3章 結婚記念日ノ前夜
タクシーの中でも涼花とメッセージのやりとりが続く

外は雨が降っていて、時折雷がなっていた

"いやだな〜雷なってる"

"一人暮らしだと余計怖いんじゃ"

"うん。何か仕事もうまくいかないし、余計凹んじゃう"

"ん〜、じゃあ涼花んちの近くで呑みながら愚痴でも聞こうか?"
どうせ帰っても一人だ。遅くなってもかまわない
そう思いながら何気なくメッセージを送った

"もう、お風呂入って部屋着〜化粧するのもダルい〜"

僕は冗談で
"なら涼花んちで宅飲みするか?酒買ってくよ"と送る
相手されず、いつものように冗談で返されると思っていた

"本当?"
いつもと違う
なんとなく感じた

"ストレスとか溜めるのは良くない"

いつもなら
他に何溜めてるの〜
等下ネタにつながりやすい会話だ

しかし、その日は違った
"そうかもね、どれくらいかかる?"
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