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君はまたいなくなった。
第2章 歩く狂気
2人手を繋ぎ歩く帰り道。
美鶴は可愛い笑顔を俺に向けて歩く。
頭を撫でてやると、嬉しそうに頬を染める。
公園を出て少し歩いた所で、悪魔の放った矢が美鶴に突き刺さる。
後ろから聞こえる足音。
バッと後ろを振り向いた。
遅かった。
黒ずくめの男が美鶴の背中に刃を突き刺す。
美鶴の背中は紅に染まり、その場に倒れ込んだ。
男は走って逃げて行く。俺は美鶴に救急車を呼ぶ。
情けないことに、俺は男を追いかける度胸を持ち合わせていなかった。