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目が覚めたら。
第5章 変態王子が暴走しました。
 


 どこのオフィスビルだよとツッコミを入れたくなる、モダンなデザイン性を見せる中央棟――。

 大都大学のお知らせ兼諸手続を行う教務課だのレポート提出をする学生課だのは、この棟に集約されているという。二階から上は教授の研究室となっているようだ。


 多くの学生達が集まるのは、ホテルのロビーのような雰囲気の、休講のお知らせが告示された電光掲示板前。

 ナツがこの棟に赴いたのもそれを見るためだったらしい。


 今時の大学は凄い。無駄にハイテクを使い、この休講情報もスマホ利用者には専用アプリだかをダウンロードすれば、家に居ながらわかってしまうらしい。

 学生なら足使ってここまで来いよとは思うけれど、馬鹿にならない学費のためにバイト三昧する苦学生を思えば、時間を無駄に浪費せずに稼げるのはいいことなのかもしれない。

 しかしスマホ以外のガラケーだとか言うらしい……あたしがかつて使っていた携帯(しかもふたつ折りが主流になる前の頃の)では情報は受け取れないらしく、これだってお金払ってるのにふざけるなって怒りたくなった。

 12年後の日本は、さらにお金をかけねば豊かな生活を送れないらしい。

 ナツはハル兄に病棟から放り出された際にスマホが故障し、その恩恵にあずかれなくなったようだ。

 修理に出したいと画面が割れた哀れなスマホを出すが、電源入れると3秒だけ表示される……あたしの猥褻な水着姿の待ち受けを事前に消すことが出来ないために、新規に買い換えることを、あたしは強く主張した。


――ホント!? スマホを買い換えると、もう一度あの水着を着てくれるの!?


 ……おかしいな、なんで気づけば墓穴掘っているのか。

 まぁいい。とりあえずあの待ち受けは、日の目を見ることはない。
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