この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
目が覚めたら。
第3章 変態王子様は×××でした。
 

 そしてナツは、もう一度あたしの頬を撫でた。


「……や……ぁっ」


 今度は頭を撫でてみる。


「だ、め……っ」



「………」

「………」


 明らかに注目されている。

 静まり返ったスイーツバイキング。


 場違いな声を発したのは、あたし。


 ナツは少し苦しげな顔をすると、にっこり微笑んだ。


「ちょっと待っててね」


 そして放置プレイ10分弱。奇異なる視線を受けたまま、その間水をがばがばと飲み、息を整えてみたがうまく落ち着かない。

 動悸、発汗、熱感――。


 たまらなく、体が疼いて喉が渇く。


 お酒に酔うって、こういうことなの――!?



「……じゃあ行こうか」


 触れられただけで声があがりそうになるのを抑えて、どこかぎくしゃくしているナツに手を取られてエレベータに乗る。



「ありがとう、ナツ。あたしもう病院に戻るわ」


 病院に行けばハル兄がいるから。

 もしこの症状がお酒に起因していなくても、なにか手当はしてくれる。


 そう思っていたのに。



「……駄目。帰さない。……というより、帰せない。

責任……取って貰うから」


 詰るようなその目は、濡れていた。



「え?」

「あんなに……うるうる欲情した目で、……僕に触られたがって。あんなところで……喘いでさ……。僕……ずっと抑えていたのに……」


 苦しげな声が、微かに震える。



 そしてナツは――。



「理性……ぶっ飛んだじゃないか」



 あたしを壁に押しつけるようにして、唇を奪ったのだ。

 そして唇を割って入ってくる。ナツの熱い舌が。


「んんんっ、ナ……」

「……我慢、んっ……んんっ、出来……な、いっ……」

「んんっ、はっ、ナツ……っ」

「しーちゃ……ん、んふっ……」


 密閉空間で響き渡る、舌の絡み合う音。

 くちゅくちゅと響くその水音に、背筋がぞくぞくする。


 ナツから漂う男の香りに、くらくらする。

 互いの乱した呼吸に、漏らす声に、わけがわからなくなってくる。 


 烈しく舌を吸い合い、絡み合う舌の動きが、互いの昂ぶる気持ちを顕現していた。留まりを知らない――。



 ナツから強く求められているとわかり、ますます体が熱くなる。

 ナツの舌が凄く気持ちよくて、頭が蕩けていく。

/920ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ