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目が覚めたら。
第3章 変態王子様は×××でした。
 


「しーちゃん、だめっ、僕……しーちゃんのナカに……」

「その前にまずは試さないと。ナツのコレは困難を長~く耐えて、あたしをちゃんと満足させられるか。……ナツの精液は、おいしいのか味見しないと。まずかったら、門前払いだからね」

 興奮しきったナツのものをきゅっと握りしめながら、そろそろと先端の部分を反対の手の指の腹で撫でれば、両腕で体勢を保っていたナツの体が反り返った。


「……あっ……」


 この子の艶めいた喘ぎ声は、下腹部に直接クる。

 淫汁が滴るカサの部分を、溝に沿わせるように舌でぐるりと一周させれば、ナツは少し腰を浮かせるようにして、なにかに耐える顔つきをする。

 そして潤んだ目であたしを見ると、片手であたしの頬を撫でる。


「しーちゃん、おいしいから……僕のは絶対おいしいから……。最初は下のお口に挿れさせて?」


 おねだり上手さに絆されてしまいそうだが、"多分大丈夫"で進んで取り返しのつかぬ事態になりたくない。

 何事にもお試しは大事。


「僕、頑張るから、ナカでイカせてあげるから、だから……んん、は……ぁっ、だから、ああっ……」


 舌先で先端をちょんちょんと突くと反応するナツが可愛くて、ご褒美とばかりに先っぽにちゅぅぅぅと吸い付いた。


 さっきされた、ちゅぅぅぅぅの反撃だ。


「それはだめ、吸うのはだめっ! それは反則っ!」


 ナツは、ベッドに投げ出した長い足をばたばたと動かして騒ぎ始めた。


「下のお口がいい、下がいいっ!」


 駄々っ子か!


 あたしはナツから口を離して、威嚇するように言った。


「……言うこときかないと、歯を立てるよ?」


 剥き出しの歯を見せれば、ナツは青い顔をして抵抗をやめた。

 男にとって、やはり噛み切られる恐怖は、かなりのものらしい。


「ナツ、カウント開始。300以上で合格。カウント出来なくなったら、潔くイクこと」

「さ、300は……」

「秒換算で5分だよ?」

「……僕、頑張る」


 そしてあたしはにっこりと微笑んだ後、ナツのモノを両手で優しく握り、まるでアイスクリームを舐めるように、舌で上半分をぺろぺろと舐め回した。

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