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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘

「しーちゃんも……欲しいんでしょう? ん……?」
微笑みながら、あたしの貌にかかる髪を両手で掻き上げ、悩ましい吐息を零す唇で、あたしの耳をなぶるナツ。
とん、とん……。
ナツの動きが秘部を叩きつけるようなものに変わる。
入りたいと、訴えている。
挿入されたいでしょうと、誘惑してくる。
「だけど……今は我慢。興奮してたまらないけど……我慢。合宿で……頑張るって決めたから。だから……ハードな内容にして貰ったから……」
どんな内容の合宿かはわからないけれど、ナツはひとりごちるように苦しげに呟く。そうした理性の傍ら、ナツの腰は動き続けている。
「だけど……しーちゃんを我慢させたくない。しーちゃんの可愛くイク顔を僕に見せて? ……今だけ、それで満足させて? 僕ので……イクような錯覚をさせて?」
ごそごそとナツが動き……、そしてナツはあたしの首筋に舌を這わせながら、片手であたしの太腿をなで上げた。
ぞわりとして、思わず甘ったるい声が出てしまい、今さらながら恥ずかしくなる。
「しーちゃん、可愛い。その顔……僕だけが独占したいよ……」
泣き出しそうな声がしたかと思うと、あたしのショーツの横から、ナツの指が入ってきて、あたしの体は跳ねた。
「ごめんね、しーちゃん。キスに夢中になりすぎて……時間がなくなっちゃったんだ。今夜、たっぷり僕の舌と指と……僕のモノで、しーちゃんがもういらないと泣き叫んでも愛すから……、だから今は……、僕のモノで繋がっていると勘違いして……?」
そして――。
「ん――っ!? なに……なにか……っ!!」
「大丈夫。これ……『コダマクン』っていう……試作品なんだって。僕みたいに、挿入したいのにできない男性が、愛しい女性を愛すためのアイテムなんだよ……?」
あたしの膣の中に入れられる"異物"。
「『イカサズコロサズ』みたいな大きさではないから、そこまでの圧迫感はないでしょう?」
ナツが妖しげな笑みを湛えた。
ああ、クソモモ……!!
ナツになにを渡した!!

