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目が覚めたら。
第9章 変態王子様の奮闘

「ふふふ……。だったら僕の指、こうやって曲げて止めておくから、しーちゃん好きな方にあてて?」
ふわふわさせるから。
ナツが妖しくあたしを責めるから――。
あたしの腰は動き出してしまうんだ。
満員列車の中。
こんな人混みの中。
声を押し殺しながらも、ナツの指先が……あたしの秘部にあたるように。
「ふふふ、そっちなんだ、しーちゃん。わかったよ? 可愛いしーちゃんが望んでいるんだからね。だったら僕は……」
ナツはあたしの耳をかぷりと口に含んで言う。
「しーちゃんに尽くすよ?」
いつの間にか、ナツのおイタは……あたしの要望から発した献身となっている。それを理由に、ナツは実に嬉しそうに、懸命にあたしに奉仕し始める。
「しーちゃん……興奮してるの? すごいえっちな音してる。こんなに溢れさせたら、周りに気づかれちゃうよ?」
「あぅっ、ふっ……言わないで、言わないで、ふ、う……っん」
「腰が動いているよ? 僕……さすがにこんな中でするの、躊躇して遠慮してたんだけれど……、しーちゃんはそうじゃなかったんだね。だったら気兼ねなく……」
「遠慮なんて……してないくせ……にっ」
「ん? もっとって? ふふふ、いいよ、こう?」
ナツはただの抜き差しだけではなく、指をくいくいと曲げたり捻るように変化球をつけてきた。
「は、うっ……はっ、はっ……ナツ、駄目、その指の動き駄目っ!」
「嫌なら、後ろにしちゃうけど?」
時折意地悪なことを言いながら、自分のペースに引きずり込もうとするナツ。怒れない、拒めない。そんな気配を見せた途端に、ナツは容赦なく責めてくる。そしてそれを、"あたしの望んだこと"に仕立てるのだ。

