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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
「それを見て俺は、関東を統べるはずの現総長のふぬけさにキレて、「飛龍」に単身乗り込み、総長諸共全員をしめあげ、鍛え上げた。それで今でも「飛龍」は名実ともに関東№1。実に後輩思いだろう、俺は」


 愉快そうに、拳を反対掌に叩きつけながらハル兄は話すが、キレた貴方が出た時点で後輩集団は阿鼻叫喚でしょう。


 ナツ様の代わりに、先代総長が怒ってどうするよ。

 というか、お医者さんが怪我人作ってどうするの。


 「飛龍」だか暴走族にとって、この残念兄弟は鬼門だったに違いない。

 お兄さん達が不憫すぎて、なんだかあたし、涙がちょちょぎれるよ。


 ナツ――。

 あんなにしくしく&めそめその可愛いナツが、ブラックリストにあがる問題児。ハル兄の弟だからと考慮してみても、どうしてナツは普通で留まらず、いろんな方面に突き抜けてしまうのか。ナツの頭を覗いてみたい。


「だからナツが適合者でよかったよ。そうでなければ、もしかしてアイツ、世の男を全員殺していたかもしれねぇからな。シズが目覚めた世の中は、血の海だった可能性が高い」


 ぞぞぞ。

 背筋に冷たいものが駆け上った。


「ということで、お前の耐久性の観察もしたいから、体が辛いかもしれねぇが、その本やDVDでも読んでのんびりナツを待ってろ」

 この差し入れを見たら、必要以上にぐったりする気がする。


「ここ数日欲求不満でナツが溜めている分、帰ったらどっぷりとお前に注ぎ込むだろう。健康だけではなく美容にもいいだろうから、好きなだけ搾り取ってやれ。あいつならお前相手だと何回でも抜けるはずだから。でもナツは消すなよ?」


 ハル兄は豪快に笑う。

 
「その間に、あたしが栄養切れで具合悪くなっても……ハル兄はくれないんだ?」


 ぼそっと呟いてみる。

 ハル兄から貰いたいという願望から出たものではない。

 担当医だからだろうが、どこか他人事に淡々と語るハル兄に寂しく感じてしまったからだった。


「ふぅん……?」

 途端にハル兄が切れ長の目を細めて、色気を滲ませた。

 そしてパイプ椅子から身を乗り出すと、あたしの顎を手で摘まみ、目の高さを合せるように上に上げる。


「お前、ナツではなく、俺のが欲しいの?」


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