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目が覚めたら。
第4章 鬼畜帝王は×××でした。
 

「うかうかしてると……完全に食われる。誘い込んで……食らうのが淫魔か。はぁっ、はぁっ……理性と本能の鬩ぎ合いだな。こんな身の毛もよだつほどのガチの勝負、初めてかもしんねぇ」


 荒い息をしながら、ハル兄はあたしの頭上にキスを落とした。


「俺が相手でよかったな、シズ。じゃなきゃとっくに……あの世行だ。ある意味……幸せだ。お前の……あのナカで昇天できるのは。

だけど……俺は、食われねぇぞ。お前を治療するまでは、死ねるものか」


 超然と不敵に笑うハル兄は――、


「それまでは、お前を貪り味わうぞ、俺は。

こんなうますぎるお前を食えるのは、俺だけだ」


 独占欲のような光を宿した、艶めいた眼差しであたしを捕らえる。



「覚えておけ。ナツが育つまでは、お前は……俺のものだ」


 ぞくり。


 武者震いのようなものを感じたあたしの体は宙に浮き、あっという間にハル兄によって診察台の上に寝かされた。



「ナツが育てば……愛を貰え」



 顔の両側に落とされたハル兄の腕。

 真剣な面差しが真上にある。



 ねぇ、ハル兄。


 なんでそんなに泣きそうな顔であたしを見るの?

 どうしてそんなにナツに拘るの?



「……息つく暇をやらねぇ。体位を変えて、勝負をかけるぞ」


 そしてハル兄は、あたしの足を肩に担ぐようにして、あたしをふたつ折りにさせると、真上から重力をかけて重く突いてきた。


 視覚的に、突き刺されている恰好だ。



「やぁぁぁぁっ、ハル兄、ハル兄……っ、あああんっ、んんんんっ」


 じたばたあたしは身悶える。


「……くっ、一度退散っ!!」


 そしてハル兄はあたしを転がし、あたしの尻を持ち上げると、後背位から深くついてくる。


 目の前がちかちかする。

 この体位は獣に犯されている錯覚がする。


 パンパンパンと叩きつける音がして、じゅぶじゅぶといやらしい音をたてながら、子宮目がけて攻められるあたし。
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