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可愛いヒモの育て方。
第7章 露天風呂へ
三人の女の子達は、それぞれ顔を見合わせる。
「じゃあやっぱり、お姉さんですかぁ?」
「それも違う」
「もしかして……、お母さん?」
「お母さん!?」
そう叫んで、絶句。いやそれ笑えないから。
確かに、彼女たちから見れば、私はだいぶ年上に見えるのだろう。最近若干肌の衰えを感じるし、この子たちにはすっぴんしか見せてないし。麻人の容姿が幼いぶん、私の外見が多少老けて見えても仕方ない。だから、『お姉さん』までだったら許す。
しかーし! 私は声高に叫んだ。
「お母さんは、ないわ!」
「す、すみません!」
衝撃のあまり、ここが旅館の通路ということも忘れ、大声を出してしまった。
慌てて、三人の女の子たちが謝る。
「あれ、じゃあ……、麻人くんとお姉さんの関係は?」
「ただの友達だよ」
三人はどこか納得できないのか、再び顔を見合わせた。
確かに、男女の友達二人で泊まりは、なかなかないよなぁ。同性どうしならともかく。しかも温泉ときたら、誰でもそういう関係を勘ぐっちゃうものだ。
「そういえば、アナタたちは何歳?」
「全員十八でーすよー」