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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ

「ああ、まあ、確かにそれはそうですけど。……俺手錠やです」
「なんで?」
「なんとなく」

 不満そうな顔で唇を尖らせる。さっき迫ってきた顔は、若干男らしさを感じてぞくっとしたのに、そういう表情はやっぱり子供みたいだった。年齢より、幼く見えてつい笑ってしまう。
 だけど私は彼に手錠を嵌めてみたかったから、食い下がった。

「ちょっとだけしようよ。せっかく見つけたのに。案外興奮するかもしんないじゃん?」
「……嵌める側なら、楽しそうですけど」
「どっちも楽しいって!」

 私は彼を、ベッドに乗るよう促した。彼はしぶしぶベッドの上に座った。
 黒いセーターをそっと捲り上げ、脱がせてから、彼の上に乗るようにしてベッドの上に押し倒した。

「上、好きっすね?」
「うん、好き」
「……素直」

 もう私の性癖やら何やら、そこそこ知られてしまっている麻人に、隠す必要性も感じない。
 私はバカ正直に頷いた。麻人が苦笑する。

「手錠していいでしょ?」
「三十分くらいなら」
「時間制!?」
「二万八千円になります」
「しかも金取るの!?」

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