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可愛いヒモの育て方。
第8章 芽生え

 情け容赦なく強だった。内壁をえぐるような振動が、絶えず膣の中を襲う。温泉の中と帰り道で何度も高められ、焦らされた体は、すぐに火がついた。体の奥が熱くなる。

「あ、あん、麻人……っ」

 ふるふると首を振り、麻人の浴衣の袖を掴む。振動を止めてほしかった。

「止めて、麻人……っ、麻人ぉっ」

 麻人の上に馬乗りになり、右手に持つリモコンに手を伸ばす。麻人は小さい子をからかうように、それを頭の上に掲げた。私が必死に手を伸ばしても、届かない場所へ。

「意、地悪っ」

 肩を喘がせ、麻人を睨む。

「いいじゃん、オモチャでエッチも」

 そう言って、リモコンをひょいっと投げてしまった。起き上がって追いかける気力はなく、その場で麻人の体の上に崩れこむ。
 体中がぞくぞくして、じっとしていられなかった。身をよじらせて喘ぎながら、麻人の胸に顔を埋める。まだ愛撫らしいことは何もされていないのに、こんなオモチャで感じている自分が酷く恥ずかしかった。

「オモチャじゃやだ……っ、触ってよ、麻人……!」

 叫ぶようにそう言った。

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