この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第9章 夢

 その時彩乃がどんな顔で私の話を聞いていたのか、あまり記憶にはなかった。普段の話と変わらず、相づちを打ちながら聞いていたように思う。

「友梨香は、きっと寂しいんだよ」

 やがて彩乃はぽつりと言った。

「そういうアソビが好きな人、あたしの周りにもいるし店にもたくさん来るから、無理にやめろとは言わないけどね。避妊だけはしなよ。あと、変な男に引っかかっちゃダメよ」
「はーい」

 ――友梨香は寂しいんだよ。その時の彩乃の言葉が、鼓膜の奥に強く残った。違うよ。寂しいからセックスしてるわけじゃない。

「――本当に?」
「……え?」

 すぐ近くで麻人の声が聞こえ、はっとして飛び起きた。気付けば自室のベッドだった。彩乃とのやり取りを、夢に見ていたのだと気づく。隣で麻人が電話をしていた。

「本当に、ハヤマも来るの? 珍しいじゃん。うん、あー、多分平気。七時だっけ。行く行くー。はいよー、じゃあまた」

 そこで通話を切る。

「朝っぱらからうるへー」
「もう十一時ですよ。いつまで寝てんすか。仕事じゃないんすか?」
「んー……今日三時から。昨日の疲れがなんかまだ取れないみたいで、ダルいんだよね」

/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ