この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第9章 夢

「彩乃ーお待たせ! 待った?」

 ファミレスの中の禁煙席、窓際の一番隅の席に、彩乃は座っていた。いつも私たちが選ぶ席だ。

「さっき来たとこよ」

 彩乃は若干眠そうに、頬杖をついて待っていた。
 私は向かいに座り、バッグを漁り、旅行の土産を彩乃に差し出した。無難にクッキーだ。

「あらありがとう」
「土産の定番ていやあ定番だけどね。食べてよ」
「別に珍なものは期待してないわ」

 彩乃は土産を受け取りバッグの中へとしまった。
 メニューを眺め、私はチョコレートケーキ、彩乃はパンケーキを選び、店員を呼ぶ。ドリンクバーをつけて注文し、飲み物を持ってきてからお喋りを始める。
 これもいつもの、お決まりのパターンだった。
 私はコーヒーで喉をしめらし、率直に聞いた。

「何か相談事? 一昨日も電話くれたよね」
「相談事っていうか。あんたに報告したいことがあって。たいしたことじゃないんだけどね」
「何? 私好みのイケメンでも見つけた?」

 茶化すように言う。彩乃は軽く笑って、でもすぐに真顔になって言った。

「――マサルさんに会ったの」
/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ