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可愛いヒモの育て方。
第9章 夢

 彩乃の剣幕に圧倒され、何も言い返せなかった。彼女は一呼吸置き、興奮を抑えようとしていた。
 一度唇を噛んで、冷静さを取り戻した声音で言う。

「確かに、そういう遊びが好きな人もいるよ。うちの店の客の中にもいる。だけど、あんたがそうとは思えない。あたしには、あんたの本音がよくわからないよ。なんだか天の邪鬼みたいで」

 天の邪鬼。その言葉に、つい笑ってしまう。

「それ、麻人にも言われた」
「え?」
「私の考えてること、たまにわかんないって。……わかんないから、逆に探りたくなるんだって」

 変なの。私には、あいつの考えてることの方がわからないのに。

「それはあんたを、知ろうとしてるってことなんじゃないの? 麻人くんを知ろうとするのが面倒なら、逆にさらけ出してみたら? 友梨香の本音とか、思ってること」
「さらけ出す?」

 私は笑った。

「その発想はなかったぜ。自分でも、よくわかんないんだってば。どれが本音かとか、強がりかとか」
「なら見つけてもらいなよ」

 なんともいえない他力本願な発想に、さらに笑えた。
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