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可愛いヒモの育て方。
第10章 目隠し
麻人が暴れるから、麻人の目隠しに使っていたタオルがズレて、右目だけが露わになった。涙を滲ませ、私の姿を視界に捉える。
「あーあ。そんなに暴れるから」
私はタオルをほどいてあげた。息を弾ませながらも、麻人は視界がひらけてほっとした顔をしている。
「……ねえ、もういいじゃん。手錠外してよ」
かすれた声と潤んだ瞳でそう懇願されると、これ以上いじめるのは可哀想かな、なんて思ってしまう。
「どうしようかなー」
麻人は肘をつき、バランスを取りながら器用に上体を起こした。そのまま私の胸元にもたれかかり、体重を預けてくる。
甘えるような仕草に、ついキュンとなる。
「友梨香さんのこと普通に抱きたい。触ったり舐めたり……ぎゅってしたい」
普段、そんなこと言わないくせに。麻人は私の胸元に口づけた。舌を出して、肌をちろちろと舐めてくる。胸を舐め、鎖骨をなぞり、腹の辺りをつーっと麻人の舌が辿る。
「くすぐったい」
従順な犬みたいだった。思わず麻人の頭を抱き寄せ、暴れて乱れた髪を手櫛で整えてやる。気持ちよさげに目をとろんとさせて、麻人は私の好きなように、髪や顔をいじらせていた。