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可愛いヒモの育て方。
第12章 来客
麻人はため息をついた。隠すどころか、むしろ赤裸々すぎるくらい赤裸々に、性生活を打ち明けているんだけども。
「媚薬も、カメラも、あんたに使おうとしたローターも、全部彼女がくれたものなんだよ。まあ、そんな感じの子だから、とりあえず飲もう」
「もう酔ってます? 話に脈絡ない」
「気にすんな」
私は麻人を部屋まで連れて行った。ドアを開けると、彩乃と目が合う。
彩乃は麻人を視界に捉えるなり、柔らかい微笑を浮かべた。
「初めまして。竹内彩乃と申します」
「あ、初めまして。君島麻人です」
麻人がぺこりと頭を下げる。
彩乃は麻人の顔を、品定めでもするように、しばらく凝視していた。
「友梨香から話は聞いてたけど。ずいぶん幼い顔してるのね」
「……よく言われます」
「高校生くらいに見えるよね? ちっちゃいし」
「友梨香さんうるさい」
横やりを入れた私を、麻人が睨んでくる。お互い軽い自己紹介を済ませ、麻人に先にシャワーを浴びさせてから、改めて飲みを再開した。
「あれ、そういえば友梨香さん明日仕事じゃないんすか? そんな飲んで平気?」
「それがね! 休みになったの! 今日は朝まで飲み明かそうぜ!」