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可愛いヒモの育て方。
第14章 就活

 口淫のあとじゃ嫌かと思い、尋ねる。律儀に確認する私が面白かったのか、麻人はは少し笑った。そして、麻人の方から私に口付けてくる。
 少しだけ触れた麻人の唇は、冷たかった。頬に触れていた手をゆっくりと下へすべらす。首、肩、胸。やっぱり冷たい。

「体、冷たい……」

 湯から出て、フェラをしていたからだろうか。

「寒いでしょ?」
「少し。……友梨香さんがあっためて」

 唇が、触れるか触れないかくらいの位置で、吐息のような声で言うから、どきりとした。
 体ごと引き寄せられる。どちらからともなく唇を合わせた。
 麻人の舌が私の下唇を舐め、軽く吸い、離れる。また合わさる。私が舌を突き出すと、麻人は私の舌を吸った。そのまま深く唇を合わせたかったのに、麻人はまた離れていってしまう。
 ぬるめの湯と一緒。優しいけれど、焦らすようなキスだった。

「はあ……」

 上唇を軽く噛まれ、背筋をゾクゾクしたものがかけぬける。
 下がうずく。麻人が欲しくてたまらなかった。唇をつつきあうようなキスじゃ物足りず、麻人の頭をきつく抱き寄せ、欲望のまま舌を差し入れた。
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