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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
媚薬効果か、麻人の体は普段よりもずっと敏感になっていた。ちょっと触っただけでも、楽しいくらい反応する。
また信号が変わる。名残惜しく思いながらも、運転に戻った。
「なんで今日そんな……、盛ってんすか?」
「別に。麻人がずーっと、物欲しそうな顔してるから」
「……してません」
ふいっとそっぽを向いて、麻人が答える。
その目は欲情に濡れていた。麻人だって、触ってほしいくせに。
「ねえ、たまには違うシチュでしようよ」
「温泉でしたり、道具使ったり、いつもいろんなシチュでしてるじゃないすか」
「じゃあ今日は外でしよ?」
「は?」
困惑する麻人をよそに、私は脇道に入り、車を停車させた。家までは、あと十五分ほどの距離。時間も時間だし、ここなら車もほぼ通らないだろう。周りは、民家や田んぼばかりだ。
私はシートベルトを外し、麻人の方へ本格的に身を乗り出した。
「え、……ほんとに?」
「うん、家まで待てない」
「ちょ……っ」
焦る麻人の唇を塞ぎ、強引にキスをした。シートを背にしては逃げるすべもなく、私を受け入れるしかない。