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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
その唇に口付ける。軽く触れあわせて離すと、麻人は微妙な表情をしていた。
「……ここで?」
「キスしたくなったの」
「危ないですよ?」
「だって、赤だもん」
また口付ける。舌を滑り込ませ、麻人の舌を吸った。
「ん……っ」
麻人は鼻にかかったような吐息を洩らし、体を震わせる。さらに激しく貪ろうとすると、肩を押して止められた。
「青、です」
「はーい」
私は麻人から体を離し、運転を再開する。
麻人は隣で乱れた息を整えようとしていた。しきりに体をさすり、高ぶった体を落ち着かせようとしているのが可愛くて、私はさらに麻人を煽った。
また信号が赤になる。私は黒いスウェット越しに、麻人の胸元に触れた。指先でぐりぐりと、敏感そうな場所を刺激する。
「友梨香さん……」
咎めるように私の名前を呼ぶ声も、吐息混じりで甘い。
麻人の手が私の手首を掴んできた。私はその手を掴み返し、麻人の指を口にくわえた。
「……っ」
服の上からの、胸元への刺激もやめない。麻人は私の手から逃げるように、身を引いた。