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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
愛撫というよりは、まるでもてあそぶように、私の体に触る。
「どれくらいで効いてくるんですっけ? この媚薬。三十分くらいですか?」
「知らないよ……っ」
麻人の言葉を一蹴し、再び手首をぐりぐりと動かした。
そうだ三十分。それくらいで、媚薬の効果が始まってしまう。そうなる前に、体中に塗られた媚薬をシャワーで洗い流したかった。
手首を振っても、引いても、ねじっても、パーカーの結びは解けない。
「傷になりますって」
「なんでもいいから、ほどいてよ!」
ほとんどやけくそになりながら、そう懇願する。
「やーだ」
麻人は私の体にまたがり、体勢を少し変えた。そして私の唇に、口づけてくる。
上唇を軽くついばみ、舌先で下唇をつんつんとつっついてくる。それから唇全体を、軽く吸った。いつものような濃厚なものでもなければ、切羽詰まった時の、荒々しいキスでもない。まるで遊んでるみたいなキスなのに、間近に迫る麻人の顔に、不覚ながらも心臓がばくばくした。ざらついた舌の感触にも、ぞくぞくしてさらに息があがる。