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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
そのまま麻人の唇は、顎を伝い首へと移動する。ゆっくりと、私の肌を食(は)みながら、首筋、鎖骨へと下りていく。
体温が上昇していく。触れられている場所が、熱くて、うずうずして仕方なかった。もっと感じる場所を、強く刺激してほしい。無意識のうちに体をよじり、膝をこすりあわせてしまう。
「……もっと触って」
「どこを?」
間髪入れずに返され、羞恥に言葉が詰まる。
「胸、とか」
「とか?」
なんて意地の悪い問いかけ。私は唇を噛んで麻人から視線をそらした。
麻人の手が、私の胸に伸びる。膨らみを両手で柔らかく揉まれ、気持ち良さに体の力が抜ける。
「ふ……」
だけど肝心の、赤い突起には触れてもくれない。気持ちいいけど物足りなくて、麻人に抗議の眼差しを向ける。
「ん?」
わざとらしく首をかしげる麻人。焦らされているとわかるから、自分からねだるのは嫌だった。
「は……」
緩い刺激に、あそこがうずく。
深く息を吸い、静めようと躍起になっていた。
その時ふいに、麻人が言った。
「ーーなんで小説……、消しちゃったんすか?」