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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
唐突に、前触れもなく。だから最初、なんの話だかわからなかった。
「え?」
乳輪に指が触れる。
「あ……っ」
柔らかな膨らみを揉むだけだった麻人の指が、硬く尖った粒をそっとつまんだ。
私の体が大きく跳ねる。なんだかあそこがむずむずしてきていた。
唇を噛むと、麻人の声はなおも問いかけてくる。
「小説」
「だから、昔書いたやつを整理しただけ……や、あんっ」
赤い突起をきゅっとつままれ、かん高い喘ぎが漏れる。唇を自分の腕に押し付けようとしたら、麻人の手に阻まれた。顎を掴まれ、くいっと上向かされた。
「本当に?」
「う、ん」
真摯な目を向けられ、頷く声がつまる。
「じゃあ、なんで同じ人が出てくるやつばかり消してるんですか?」
「……え?」
麻人が私の顎辺りから手を離す。少し顔も離した。
「友梨香さんの小説に出てくる相手の男性、同じ人をモデルにして書いてたでしょ? 温泉旅行の帰りに、聞いたじゃん。友梨香さん、教えてくれなかったけど。あれ、誰ですか? なんでその人が出てくるやつ、みんな消しちゃったんですか?」