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可愛いヒモの育て方。
第17章 媚薬漬け
その光景に、驚く。
麻人は冷たいタイルに背中を預け、座りながら、一人で触っていた。
きゅっと引き結んだ唇。快感に揺れる瞳。麻人の横顔を眺めているだけでぞくぞくした。
右手で自分のをしごきながら、時折洩れる吐息が浴室内に反響する。
私の目の前で自慰を強要したことはあったけど、本当に一人で、無防備なまましている様はたまらなくエロティックだ。それを覗いていると思うと、背徳感に余計興奮してしまう。覗きはいけないこと、とわかってはいても、私の目は麻人に釘付けになる。
「ん……っ」
麻人の体がしなり、先端から白濁が放出された。麻人は息をつき、シャワーの湯で体と吐き出したものを洗い流した。
ヤバイ。結局最後まで見ちゃった。さすがに自慰を勝手に覗かれるのは嫌だろうし、気付かれないうちにそそくさと退散しようとした刹那。
鼻に違和感。何かがたらりと流れてきた。
鼻水? と思って指で拭うと、なんと赤かった。
「わ……、鼻血!?」
「え、友梨香さん!?」
しまったと思った時には、あとの祭り。
思わず大声で叫んでしまった私に気付き、麻人がぎょっとしたように振り向いた。