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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ

 昼くらいまで寝て、午後は買い物に行こうかな、なんて思っていたのに、なぜか朝彼からメールがきて、結局だらだらと家にいる感じだ。
 レポートしたいからパソコン貸してください、なんて言われて、今に至る。

「就活諦めたの?」
「してるしてる。だから、エントリーシート書かなきゃなんすって」
「へー」

 就職難のこの時期じゃ、さぞ大変だろうなー、なんて他人事みたいに考えていた時、ふいに彼が手を止めて、私の顔を見上げてきた。パソコンの前に座っていたため、自然と私より身長が低くなり、上目遣いになる。
 さらさらとした黒髪と、茶色い瞳にキュンとする。
 だけど、可愛らしい容姿とは裏腹に、吐き出された言葉は毒舌極まりなかった。

「てか邪魔です。気が散るんで、どっか行っててください」
「……ここ私んちなんですけどっ」

 まったく生意気な。私は麻人の後ろにまわり、彼の胸元に両腕をまわした。

「ちょっと! 鬱陶しい!」
「うるさい! 一発させろ!」
「どこのエロ親父ですか! そんな暇ないんですって! これ書いて今日中に提出しないとなのに!」
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