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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

彩乃のため息が、携帯越しに聞こえる。
「思春期迎えたばかりの子供じゃあるまいし、柱の陰からこっそり眺めてるだけで満足できる年齢でもないでしょうが」
「それストーカーじゃん。眺めるどころか、ちゃっかり手まで出してるし、出されてるっつの」
でもだからこそ、この関係をどう変えたらいいのかわからない。今さらこの気持ちをどう伝えたらいいのかも。
軽はずみに手なんて出さずに、順を踏んで、自分の中の恋愛感情に気づけていたら、もっと上手に伝えられたかもしれないけど。
「そんな悠長にしてて、誰かに取られても知らないわよ?」
「……それは、やだけど」
「なら今日告白しなさい」
「もう! だから急すぎだって!」
なんだか最近の彩乃はアツイ。恋愛面に関して。
彩乃の言うことはよくわかる。ずっと麻人とこのままの関係でいられるわけがないことくらい、私にもわかるけど。
どうにも決心が固まらない私に、彩乃は突然こんな提案をしてきた。
「わかった。なら、これでどう? あんたがちゃんと麻人くんに気持ちを伝えるまで、彼とのエッチはなしよ。チューもダメね」
「え!? また!?」

