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可愛いヒモの育て方。
第18章 告白

彩乃は私とマサルのことを一番心配してくれていたし、私があの喫茶店に足を運んだのも、彼女の言葉があってこそ。ここできちんと報告しないというのは、不義理だ。
「……話してみなさい」
「ははあ、ありがたき幸せ!」
「もう、ナニ時代のナニキャラよそれは」
呆れ果てた声に、苦笑が混じる。
私もつられて笑い、昨日の出来事を報告した。喫茶店でのマサルとのやり取り。帰ってきたあとの、麻人とのこと。
彩乃は相づちと共に聞いてくれていた。
「ーーで?」
「え?」
一通り話し終えたあとの、彩乃の一言にぽかんとなる。
「『で』って?」
「肝心の告白はまだなの?」
そっち!?
「告白って、麻人に?」
「当たり前でしょう? 好きって気付いて、マサルの件もちゃんと整理ができて、あとはもう告るだけじゃない!」
「そんなこと言われても……。どのタイミングで言えばいいかわかんないし、そもそも最近そんな会わないし……」
「今日来るんでしょ? チャンスじゃない! 今日言いなさい!」
「えー……」
「そうやって、いつまでうじうじしてるつもり?」

