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可愛いヒモの育て方。
第3章 秘密のご褒美
「この間ポスティング手伝ってもらったろ? 一応周辺の地域に配って、集客率を調査して、統計取る目的で実施してたんだけど、なんとうちの店の集客率、ブロックの中でトップだったらしい。しかもダントツ」
「マジすか!?」
つい大声で叫んでしまう。
ようは、配ったチラシを持って来店してくれたお客さんの数が、他の店舗に比べ多かったということ。うちの店は、チェーン店だ。全国にある。
何百もある店舗を、本社の人間だけで管理するのは難しい。というより多分不可能。
そのため、エリアごとに分けられていて、そこの店舗はすべてマネージャーが管理している。それをブロックと呼ぶのだけれど。うちの店が所属するブロックは六〇弱あるのだけれど、そこでダントツ一位はなかなかすごいはず。頑張ってひたすらチラシを配った甲斐があった。
「まあ、もともとうちの店、常連さんが多いからなー。そこは強みだよな」
「ですねー」
「で、その褒美で、本社からそれが送られてきたんだよ。ポスティング頑張ってくれた船越にやるよ」
「はあ。ありがとうございます」