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可愛いヒモの育て方。
第21章 好きな人
「わかってるよそんなのっ。でも恥ずかしいものは恥ずかしいのっ! いいじゃんたまには暗くしたって……。さっきは亀甲縛りと鏡で麻人の要求飲んだんだから、今度は私のお願い聞いてよ」
まさか自分が、部屋の電気消して、なんて、可愛らしいお願いをするはめになるなんて思わなかったけど。しかも麻人に。
「しょーがないなぁ」
麻人は笑って、ようやく電気をつけようとするのを諦めてくれた。
「今日だけですよ」
「はーい」
なんていうか、いつの間にか昔と立場が逆転してしまっている気がする。最初は私の方が主導権を握っていたのに。
麻人はベッドに歩みより、着ていたティーシャツを脱いだ。小さな明かりだけはつけたままだったから、真っ暗にはならない。薄暗い部屋の中、浮かび上がる麻人の白い肌。妙に新鮮に感じて、ドキドキした。
そのままズボンも下着も脱ぎ、身につけているものがなくなると、私を振り向いた。綺麗な体に見とれていた私は、はっとしてブラのホックを外そうとした。
だけど、後ろにまわした手を麻人にそっと握られる。
「脱がせてあげる」