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可愛いヒモの育て方。
第1章 拘束プレイ

「集中……できない」

 彼の声には吐息が混じり始めていた。そんな声を出されると、もっといじめてやりたくなってしまう。

「知らない」

 私は構わず両方の乳首を執拗に触り続けた。彼がここを責められるのを好きなのは知っている。
 三日間だけ家に呼んだあの日から、麻人とは時々セックスする仲になっていた。恋人とかそういう感じではないけれど、麻人は月に何回か私の家にやってくる。
 麻人はあまり性欲が強いほうではない。少なくとも私よりは、ない。だから彼から私を求めてくることは、ほとんどなかった。
 ちょっかいを出してその気にさせる、ある意味お決まりのようなこういうやりとりが、私は結構楽しかったりする。

「んっ……」

 彼が吐き出す吐息が、だんだんと激しくなる。

「もう、起っちゃう」
「まだ起ってないんだ。……ねえ、舐めてあげようか」

 わざと耳元で囁きかけると、彼は振り向き、睨んでくる。だけどその目は若干涙目になっていて、迫力もない。
 すっかり余裕がなくなってしまった彼を焦らすのが、楽しくて仕方なかった。

「……うん、舐めてよ」
「レポート終わったらね」
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