この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
可愛いヒモの育て方。
第4章 ○○のオモチャ屋さん

「悔しがるほど翻弄されてたんでしょう? 一体何をされたの?」
「……秘密」

 さすがに自分の性体験をベラベラ語れるほど、羞恥心を捨てきれてはいない。
 だけど言われてみれば。確かに麻人は上手いし、時々ヤバいくらいの快感をくれるけど、それはいつも私が彼にしていることを、そっくり返してきているようなものだった。媚薬とか、焦らしとか、アソコを舐めたりだとか。
 それが彼の性癖というわけでは、ない。

「しいて言うなら、『カウンター』?」
「え、格闘技!? それも斬新ねえ!」

 なんだか意味を履き違えて捉えられている気がするけれど、面倒くさいので訂正しなかった。

「とにかく、相手の性癖を調べてから、出直してきなさいな。アダルトグッズは逃げないから!」
「はーい」
「かわりにいいものをあげる」

 そういってバッグを漁る。彩乃が私に差し出してきたものは、彩乃の店の販売カタログだった。

「これに商品が出てるから、勉強しな。気になるものはググってみるといいわ」
「……ありがとう」

 なかなかにぶ厚い冊子だ。私は軽く丸めてバッグの中に詰めた。

「そろそろ、帰ろうか」
「そうね、もう三時過ぎてるし」

 夜も更けすぎだ。
 私たちは清算を済ませるため、レジへと向かった。
 お会計をしながら、若い男の店員が、ちらちらと私たちを見ている。さっきの卑猥な単語の数々が聞こえたんだろうなぁ。
 私はため息をついた。そういえば、後半は警戒心ゼロで普通にしゃべってしまっていた。
 もうしばらくはこのファミレス来れないなぁ、などと考えながら、店を後にしたのだった。

/530ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ