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星 〜亜美〜
第1章 プロローグ
速水亜美24歳。
そろそろ同級生たちも、結婚の最後の追い込みにはいる。
これを逃したら、女の幸せはないと言わんばかりだ。

その点、私は、
早くから、そんなものはとっくに追いかけないことに決めていた。
ビン底メガネに、真っ黒のストレートーヘア、
真っ黒の太い眉。
子供の頃から、いじめられ慣れていた。

「また勝訴らしいよぉーーー。」
「もうこうなると、鬼だねーーー。」
「だれかさん、血通ってないんじゃないの?」
「っていうか、緑の血が流れてるとか。。。」
「あぁーー言える言える。。。」

もうこんな批判も慣れっこだ。
私は、この道で、しっかりと生きていかなくちゃいけないんだから。。。
世の中の女たちのように、夫に食わせてもらう人生なんて、
平凡な女の幸せなんて、どうせ手に入らないんだから。。。
何を言われたって平気。
とにかく、検事として、一日も早く、自立しなくちゃいけないのよ。

就業時間を告げるチャイムがなる。
私は、これ見よがしに批判の声を上げる同僚たちの声など、無視して、デスクの上を片付けていた。

っと、私の内線がなる。
こんな時間に誰だろう?
就業間際の電話なんてろくなものじゃない。
どうせ、残業を嫌がる誰かが、私なら引き受けるだろうと思って、仕事を押し付けてくるに違いない。

私は嫌な気分で、その電話を取った。

「速水です。」

「あっ、速水君、こんな時間に申し訳ない。今いい?私の部屋に来てもらえるかな?」

「わかりました。すぐ伺います。」

思いがけず、検事正からのお呼出だった。

私が勤めているのは地方検察庁、
その長を勤めているのが、今電話をかけてきた百合検事正。

どうせ一生を検事という職に着くなら、その上の高等検察庁、そしてさらに上の最高検察庁を狙いたいところだけれど、まだまだ私には経験が少ない。
そんな私に、検事正からのお呼出は、意外なことだ。

私は、身なりを整えて、どんな報告でもできるようにと、
手帳を手に、検事正の部屋へと向かった。



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