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裸の女神
第5章 肉欲の薔薇
「最高の見せ場になったな」
露木監督からもお褒めの言葉を頂いた。

多分、裸になる女優って、
大物とか新人とかラストチャンスとか、
様々な立場の中で、
振り絞った勇気の中で、
魂を込めて、
後悔のない演技をしょうと、
必死になれるのかもしれない?

ラブシーンが終わった後、
今西にお礼を言った。

「お疲れ様でした。
今日は有難うございました」

「僕の方こそ、
有難うございます。
岬さんとお仕事出来て、
初めての濡れ場の相手が、
岬さんで良かったです」

「えっ⁈」

「恥ずかしかったですよ。
カメラの前で女性を裸にして、
ラブシーンを演じるなんて。
俺自身もほぼ裸ですからね。
でもね、岬さんはもっと恥しいですよね?
それとも、演技って割り切れる?」

「何度脱いでも、
恥しいですよ」

「ですよね。
だからこそかな?
必死になれた。
男の俺以上に恥しいはず。

でも、仕事を遂行しょうとする、
岬さんを見ていて、本気になれた。

NGを出したくなりました。

本気になってしまうほど、
あなたと官能の世界に慕いたいたかった。
これは内緒ですよ。
俺のスケベ心も擽ります。
でも、男がそう思えない女性は、
ダメじゃないかな?」
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