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第5章 肉欲の薔薇

瞳は葛藤する。

司馬は瞳にとって、
愛しい存在。

司馬とずっと居たい。
司馬に抱いて欲しい。
でもそんな未来はないのだ。

司馬は自分が生きた証を、
瞳の身体に残したいと言う。

それが瞳の身体にタトゥーをいれる事。

タトゥーをお洒落感覚でいれる人はいる。
偏見で見られる事もあまりなくなってきた。

タトゥーは痛みも伴い、
一生消えない。
古い考えかもしれないが、
親から貰った肌を傷つけるのは、
抵抗があった。


「瞳次第さ。
俺は瞳の中で生きたい。
例え、死んでしまっても、
瞳が他の男に抱かれても、
俺が見守れる。
君が灰になるまで一緒だ。
永遠なんだ。
瞳の中で俺は‥‥‥」