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第8章 心に咲く花。

「青山陽毬です。
今回、この役で恋人に裏切られ、
恋人を殺めてしまい、
心に闇をもつ、
受刑者 北原歩美役をやらせて頂きます。

この映画のオーディションを受け、
全くの新人の私にチャンスを下さった事に、
心から感謝しております。


物凄いプレッシャーですが、
私はこの役を演じたかった。

北原歩美の闇を理解しながら、
演じてゆきます。

私の憧れの女優さんは、
岬エリカさんです。
この映画でご一緒出来て、
こんなに幸せな事はありません。
どうぞよろしくお願いします」


新人なのに、
マイクを向けられ、
堂々と話す青山陽毬。


キラキラ輝いた陽毬を見て、
エリカは不思議な気持ちになった。


こうして出会えたのも、
巡り合わせね‥‥

繋がる深い縁が辿らせたのね。