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快楽の窓〜ショーケースの向こう側〜
第7章 自慰行為
「どんな風にすればいいのよ。」

ベッドに入ってみてとりあえず、エッチな妄想をしてみる。
エッチな事……エッチな事……そう思い返すと東条相手しか経験のない葵は東条との行為しか思い出せない。

「……無理だ。絶対無理だ。」

思い返した自分のもやもやっとした気持ちを断ち切り思いっきり伸びをした。

次の日起きて書いたレポートには”ベッドで胸を触りました。気持ちよかったです。”と嘘を並べ小学生の作文みたいなものを書いた。
残り40日。
この先、こんな小手先だけのごまかしじゃきかない。
どうにかしなければ……。
葵は屋敷内のカフェテリアで昼食を取るとレポートを見ながらため息をついた。

「あら、何ため息なんてついているの?」

ふわっとかいだことのあるいい匂いがして振り返るとそこには春風が立っていた。

「はる……かぜさん?」

「久しぶり。一度会ったわね。
 ふふ、緊張しないで葵ちゃん。」

白のドレスからは葵のとは比べられない位の胸が零れ落ちそうな程主張している。
物腰が柔らかく、葵に優しく話しかける。
そこら辺の芸能人じゃ太刀打ちできないほどの美しさ。
すっと葵を見る目が色っぽく、葵は緊張せずにはいられない。

「ここ、座っていいかしら?」

「ど、どうぞ!」

「お屋敷には慣れたかしら。」

「い、いえっ!まだ分からないことだらけで。
 その……学園とか。
 とうじょ……」

言いかけて葵はやめた。

「東条様への奉仕のこととか?」

すかさず、春風が続きを補足する。

「え、あ、え……はい。」

「葵ちゃんはもっと自信を持っていいわ。
 達樹様に特別に選ばれたのだから。」

そうにっこりほほ笑んだ。
その瞬間風が吹き、葵のレポートが飛ばされ春風の足元の床へと落ちる。

「あら、ベッドで胸を……。学園の課題かしら。」

恥ずかしさで葵は口をパクパクとさせた。

「そうね、葵ちゃん。これだとちょっと提出で評価は厳しいかもしれないわね。」

くすっと笑って葵にレポートを返す。

「そうだ、葵ちゃん。
 私の部屋にいらっしゃい。
 課題、手伝ってあげるわ。」

「えっ!?春風さん?」

そうやって春風は葵の手を引いた。







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